データ分析というからには、当然ながらデータが必要です。しかし、そのデータはどんなものが必要なのか?という質問もいただきます。
分析にコンピュータを使うため、そのデータはコンピュータが読み取れる必要があります。実はその辺り、ビジネスツールデジタル化の潮流とも深く関係しています。
最近ではほとんどありませんが、受注が手書きのメモに書き込まれ、それが回されて活用される時代もありました。当時の悩みは、人が書いたため何と書いているか読み取れないというものでした。
きれいな字が書かれていれば、全員読めるのでデータとも言えます。しかし、コンピュータからすると画像で読み込むと案外手間です。
これはコンピュータが読み取れるものでないので、現代のデータ分析の文脈から考えるとすぐに使えるデータとは言えません。
先にも述べたように、最近、ビジネスツールのデジタル化が進んでいます。CMなんかでも、紙がなくて保存場所もいらず、探すのも簡単!みたいな感じでよく見かけます。
デジタル化すれば、必ず分析に使えるものとなるか?というと明確に「はい」ということはできないのですが、少なくともデジタル化は分析に使えるデータを作り始める一歩です。
資料の検索なども、すぐにできるため、それだけでも業務の効率化が図れます。一方で、書類作成のルールがないと、キーワードで検索できないとかフォルダにあるはずのものがないなどと問題も生じます。
データ分析に使えるデータはまず企業内外で探し、それを自社で役立つものをピックアップし、活用できるように残します。一方で、そのあたりの活動は案外お金がかかります。そのため、まず、自社の課題を明確にしてから、データについて検討すべきでしょう。
社内には、様々なデータがあるため、どうしてもマイクロマネジメントに走りがちですが、大企業でない限りマイクロマネジメントはコストに見合いません。どちらかというと会社全体の意思決定の期待値を上げるような方策が検討されることが好ましいでしょう。
データ分析に使えるデータという部分にフォーカスすると、それがない企業も現状では多く存在します。自社データ蓄積をスタートして、次のステップで分析をはじめようとすると、最低でも1年くらいデータを蓄積する作業になってしまいます。
1年、ただ分析の勉強に時間を使うか?というと、実践しないとやはり進歩しません。そこで、弊社でおすすめしているのが、オープンデータを活用して、ビジネスでのデータ分析を始めることです。
そこで、データ分析の手法やビジネスに組み込む方法を覚え、自社のデータが蓄積されたころにそれも組み込むというのが一番良い、企業のデータ分析への取組だと考えます。
以上みたように、データ分析に使えるデータが存在するかは企業によりますが、案外ないことが多いです。最近のデジタル化の流れで、使えるデータがあることもあります。
一方で、自社データがないとデータ分析が始められないか?というとそうではなく、国勢調査や経済センサスなどのデータを使って、自社に役立つデータ分析をはじめられます。
ご関心を持たれたら、ぜひ、長目にお問い合わせください。